2013国際アマチュアピアノコンクール 第1次予選(4)

【PR】毎週土曜日19〜20時放送
すまいるFM 76.7MHz
(インターネット放送配信中)

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

《PC》Windows http://www.simulradio.jp/
スマホiPhone TuneIn Radioアプリ(無料)
各「すまいるFM」をクリック

◎巨匠マドモアゼル・マダム・キタロー、レギュラー出演中!

◎好評、番組内のコーナー
『ピアノ・クラ・オタ・コーナー』

※コーナーテーマ曲(このYoutube演奏が使用されてます↓)
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY

★7/20放送(写真1)
アンリ・デュティユー追悼特集(3)
※2013.5/22に亡くなったフランスの作曲家

デュティユー:『波のまにまに』(1946)(全6曲)

I.子守歌風の前奏曲
II.クラケット(タップダンス)
pf.アンヌ・ケフレック

III.即興曲
IV.常動曲
pf.ジョン・チェン

V.バッハを讃えて
VI.練習曲
pf.ロバート・レヴィン

フランスの作曲家を取り上げての放送、お聴き逃し無く!!



アマコン(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878251.html

アマコン(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878401.html

アマコン(3)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878570.html

からの続き



今年の批評日記は、アタクシのYoutubeの演奏を【基準】として、アタクシのYoutubeをお聴きいただいてから、辛口批評日記をお読み戴きたく存じ上げます…

基準となるYoutubeのURLはこちら↓

http://youtu.be/IQk_Xi561tk
http://youtu.be/TS4bznHWjN0
http://youtu.be/Yn4fdGnBe6U
http://youtu.be/Dpm6-mc1drU
http://youtu.be/ZdUH1oT5nGc
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY
http://youtu.be/6-7WpEy1lCc
http://youtu.be/mCi0Cy-6ULA
http://youtu.be/bO-jctGGLP0
http://youtu.be/LIRPr8xWKJ0

これら、全てをお聴き戴き、これらのYoutubeの評価基準(☆印が☆☆☆とした場合)で、評価印を点けました…

では、2013.7/7日曜から…

各日程、

▼シニア部門(55歳以上、自由曲)

▼B部門(自由曲、譜面付き可)

▼A部門(自由曲、暗譜必須)

の順。

※譜)印は、譜面付きで演奏



▽B部門42…☆
プロコフィエフ:ソナタ第1番op.1

和音が厚く入っている、この最初の部分をスマートに鳴らすのが難しい。
少し演奏法に不要な要素も感じる。
テーマ(メロディー)と伴奏型との対比の処理が無さ過ぎ。
crese.〜decrese.の思想もなく不足。
(暗譜不安な面がある)

▽B部門43…☆
シューマン:ダウィッド同盟舞曲集op.6 第17曲

ややペダルが重く踏みすぎる。かなり音色が濁る。
前打音の入りの処理が雑。
せつないテーマの箇所に入った時に、あまりに溜が無いため、エチュードのように聞こえる。
和声処理がかなり雑過ぎる。

▽B部門44…譜)…☆☆
リスト:巡礼の年第3年「4.エステ荘の噴水」

高音域はキレイに鳴らしているのだが、細かいパッセージに乱れもある。
休符を浅く取るので溜のある音楽が不足する。
crese.〜decrese.の表現不足と正確に弾かれない部分もある。

▽B部門45…☆☆
プロコフィエフ:ソナタ第1番op.1

12/8拍子を感じながら弾くかをどう処理していくか、メロディーに被る和声処理がやや雑。
全体的に各フレーズのcrese.〜decrese.の表現がされていない。

▽B部門46…☆☆
プロコフィエフ:ソナタ第1番op.1

やや和音を全体的に響かせ過ぎな点。テーマが埋もれてしまう場面も感じる。
パッセージに気を取られて肝心のテーマが疎かになる箇所も、一本調子。
フレーズなどのcrese.〜decrese.の表現がやはり出来ていない。
和音を全部鳴らすのは工事現場音と一緒。

▽B部門47…☆☆☆☆
メトネル:忘れられた調べ「3.プリマヴェーラ」+ショパン:タランテラop.43

メトネル=最初のパッセージがやや粘り不足。
テーマに入ってからもう少し線の太い歌が欲しい。
感覚的にフランス奏法に近い表現だが、もう少し豊かな音質でもいいのではないか。
ショパン=最初のテーマがやや低音がうるさい面がある。ペダルが入り過ぎる。
もっと軽い響きが欲しい。

▽B部門48…☆☆
サン=サーンス:トッカータop.111-6

技巧派の人が弾くと様になるのだが、ピアノを鳴らす技術を持ち合わせてないと何とも平坦になるだけの曲なので、表現方法もオーバーリアクションし過ぎるくらいに音にしないといけない。
その点で不足。
アルペジオに切れのある響きが作れなければ、この曲は難しい。その点で残念。

▽B部門49…譜)…☆☆
スクリャービン:練習曲op.8-12+op.42-5

8-12=左手の動きがかなり危うい部分もあるが、右手のテーマを豊かに歌う点が耳に残る。
勢いもあるが、乱れても気持ちが途切れて無いのは中々なもの。(普通なら落ちるのだが)
42-5=アタッカのように弾いたが、パッション性はあるが、かなり正確に弾く点では劣る。
表現したい音楽が妙に伝わる演奏でもあった。
中村紘子さん著作の『チャイコフスキーコンクール』の中に出てくる、
【中村(金澤)おさむ】さんのような一種神憑りな雰囲気だった事も追記しておく。

▽B部門50…☆☆
リスト:伝説「2.波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ

最初の四分音符の部分が固くうるさく感じる。
トレモロに入って、右手のテーマが平坦。
crese.〜decrese.のフレーズ感を自身で感じて作らないと一色単な表現になり、変化が無い音楽になってしまう。
ややツェルニー風に弾いてるように思う。
ペダルを深く踏みすぎるし、パッセージがある部分から雑に弾かれてしまう。
【溜】が無さ過ぎ。



▽A部門19…☆☆
ショパン:舟歌op.60

やや響きが小さく聞こえる。
正確さもあるが、気持ちと指が合わなくなると音の張りが無くなる。
和声進行でのある音を出して、ある音が出していないアンバランスな箇所もある。

▽A部門20…☆☆☆☆
ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.33-8

緊張感のある音楽。パッセージが豊かになるとペダルを深く踏みすぎるのと、楽譜に記載してある音を、そのまま鳴らそうとして必死になるので、強奏時は注意するべきだろう。

▽A部門21…☆☆☆☆
アルベニス:ナバーラ

出だしのパッション性が素晴らしい。
不協和音の時にある音、全部弾かない方がいい。配分を練った方がいい。
ややメロディーが強調し過ぎな点も気になる。

▽A部門22…☆☆☆
モーツァルト:ソナタ第17番KV.576 第1楽章

タッチが重い(音色が暗い)。
発音がハッキリしない部分もある。
全体的に変化を付けないが故、平坦に聞こえるし、解決音に向かう時の【溜】のニュアンスも欲しい。
展開部はかなり平坦。

▽A部門23…☆☆☆
ドビュッシー:12の練習曲「XI.組み合わされたアルペジオのための」

最初のアルペジオのパッセージの部分、アルペジオ側に比重を置かないように。隠れたテーマを強調しないと。
やや拍子に気に取られているのが気になる。(この曲の場合、少し自由な感覚で)
音符の大きく書かれてる音は重要。
鳴らす配分が多少、違和感も。
自身の中での楽想を作る点ではよく練っていると思う。

▽A部門24…☆☆☆
モーツァルト:ソナタ第12番KV.332 第3楽章

タッチに力強さを感じるが少し強調し過ぎる面がある。
左手のアルベルティバスが、やや不足にも聞こえる。
crese.〜decrese.を感じていない部分もある。
フレーズの区切りが曖昧な箇所もある。

▽A部門25…☆☆☆☆
J.S.バッハ=リスト:前奏曲とフーガBWV543

ややペダルを深く踏みすぎる。強音になった時にやはり響き的には余り美しくない。
crese.〜decrese.を考えた楽想(演奏)だったら印象度がもっと違うだろう。
フーガもテーマ以外の部分がうるさく感じる。
技術はあると思う。

▽A部門26…☆☆☆
モーツァルト:ソナタ第12番KV.332 第1楽章

音色的な点では美しいと思う。
フレーズの開始、語尾が甘い部分がある(溜めて、一息入れながら歌う部分と、部分的に不足する箇所などが気になる)。
気持ちが高ぶる(入り過ぎる)とやや音が濁る。
和声進行の色を感じながら弾いていないのが少し残念。
ペダルの使い方が少しロマン派な感じがする。

▽A部門27…☆☆
ショパン:24の前奏曲集op.28 第11,17,18番

11番→ペダルがちょっと長い(深く踏みすぎる)
17番→右手のメロディーラインはいいのだが、左手のバスが和声の変化を捕らえていない。技術が少し不安定。
18番→ユニゾンのパッセージが技術的に甘い。
劇的な進行に緊迫感が足りない。

▽A部門28…☆☆
ラフマニノフ:前奏曲op.32-12+op.3-2

32-12→やや遅め。情緒性があるにはあるが、ニュアンスが雑。重い感じにも思える。
3-2→開始の【鐘】と和声のバランスは中々。ただ和声(和音)の流れ、横の繋がりが感じられない。

▽A部門29…☆☆
グリンカ=バラキレフ:ひばり

単旋律で歌われるテーマが貧相。「ひばり」の鳴き声の響きもパッション性に不足する。
ツェルニー風にも聞こえなくないが、ロマン性を少なくとも感じない。
カデンツァな部分も訴えが弱い。(全体的に平坦)
crese.〜decrese.の表現不足。

▽A部門30…☆☆
フンメル:ソナタop.13 第1楽章

古典派な強調で入るが、和声の展開よりも楽節に重要が置かれてる作品なので、いかに強調性のある音楽に表現をしていくかが課題で、演奏者のセンスが問われる作品に映る。
「p」や「f」を極端に味つけしないと印象度が薄い。
crese.〜decrese.が感じられない。

▽A部門31…☆☆
ベートーヴェン:ソナタ第17番op.31-2「テンペスト」第1楽章

最初の劇的、ドラマ性のあるモチーフなどが雑。
無駄に書いていないソナタでもあるので、鳴らす時も気配りをしないとダメージを受ける。
伴奏型とメロディーをぶつけるように弾いてしまっては音楽にならない。全体的に雑。

▽A部門32…☆☆
ショパン:即興曲 第3番op.51

やや伴奏型が鳴らし過ぎる面がある。
歌い方が一歩引くような感じはいいが、少し強めに訴えた方がいいかも。
和音の部分の歌はレガート奏法と、crese.〜decrese.を付けた方がいい。
少しもつれるような響きが気になった。(緊迫感不足)

▽A部門33…☆☆☆☆
拍子のカウントと休符はきっちりと。さらにメシアン和声の響き、曇りのない響きが要求されるので、如何に透明感な響きを出し、作っていくか。
やはり強奏の切れ味は不足感が否めない。

▽A部門34…☆☆
シューマン:幻想小曲集op.12 「6.寓話」「7.夢のもつれ」

寓話…ファンタジーな部分を感じないかも。やや現実味な響き。
大きなパッセージにうねりを感じない。
夢のもつれ…左手の伴奏に切れ味不足。
全体にcrese.〜decrese.の要素が聞こえていない。
線が太い音楽だが、響きが重いように感じる。

▽A部門35…予選免除

以上、アマコン日記4を終わり、次へ…