2013国際アマチュアピアノコンクール 第2次予選(3)

op1pianist2013-07-24

【PR】毎週土曜日19〜20時放送
すまいるFM 76.7MHz
(インターネット放送配信中)

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

《PC》Windows http://www.simulradio.jp/
スマホiPhone TuneIn Radioアプリ(無料)
各「すまいるFM」をクリック

◎巨匠マドモアゼル・マダム・キタロー、レギュラー出演中!

◎好評、番組内のコーナー
『ピアノ・クラ・オタ・コーナー』

※コーナーテーマ曲(このYoutube演奏が使用されてます↓)
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY

★7/27放送(写真1)
ジャン=ミシェル・ダマーズ追悼特集(4)
※2013.4/21に亡くなったフランスの作曲家、ピアニスト、教育者

J.-M.ダマーズ:主題と変奏

pf.ジャン=ミシェル・ダマーズ(自作自演)

★2013.8/3放送
川元正一郎 自作自演特集
※シンプルな癒し系のピアノ曲特集

1)木漏れ日の中で
2)春の抱擁
3)憧憬
4)忘れていた朝

pf.川元正一郎

★2013.8/10放送
プーランク没後50年特集

プーランク:フランス組曲(全曲)

pf.アレクサンドル・タロー



☆第1次予選の模様(5編)↓

アマコン(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878251.html

アマコン(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878401.html

アマコン(3)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878570.html

アマコン(4)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879702.html

アマコン(5)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879720.html

☆第2次予選
アマコン2次(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51880315.html

アマコン2次(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51880488.html



今年の批評日記は、アタクシのYoutubeの演奏を【基準】として、アタクシのYoutubeをお聴きいただいてから、辛口批評日記をお読み戴きたく存じ上げます…

基準となるYoutubeのURLはこちら↓

http://youtu.be/5nDIn5m3Mec
http://youtu.be/SR1U2QCG4tI
http://youtu.be/IQk_Xi561tk
http://youtu.be/TS4bznHWjN0
http://youtu.be/Yn4fdGnBe6U
http://youtu.be/Dpm6-mc1drU
http://youtu.be/ZdUH1oT5nGc
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY
http://youtu.be/6-7WpEy1lCc
http://youtu.be/mCi0Cy-6ULA
http://youtu.be/bO-jctGGLP0
http://youtu.be/LIRPr8xWKJ0

これら、全てをお聴き戴き、これらのYoutubeの評価基準(☆印が☆☆☆とした場合)で、評価印を点けました…

では、2013.7/21(日曜)第2次予選から…

▼B部門(自由曲6〜8分、譜面付き可)

※譜)は譜面付きでの演奏

▼A部門(任意のJ.S.Bach+自由曲→計8〜10分、暗譜必須 ※Bach→自由曲の演奏順が指定)

※当日連絡で、ステージを出たところからの計測
(第1次予選は演奏開始から計測)



▽A部門19…☆
J.S.バッハ:平均律I 第9番「フーガ」+ショパン:舟歌op.60

J.S.バッハ→テーマがやや雑に歌っている。アーフタクトのテーマの、もっと拍を意識してないと、何が伝えたいか薄くなってしまいます。
ショパン→緊迫感が少し足りない感じがする。
右手の重音やパッセージが粗末に扱われる為、響きが濁るのが気になる。和声展開の読み違いも気になった。
全体的に平坦な印象を感じる。

▽A部門20…☆☆☆
J.S.バッハ:平均律II 第7番+ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.33-8

J.S.バッハ→プレリュードはやや音色の幅が狭いながらも高い集中力があると思う。
フーガはテーマでバランスが不揃いになる部分がある。
突然にアクセントやcrese.があったりとちょっとユニークだが突発過ぎる。
ラフマニノフ→ややダイナミックレンジは狭い感じがするものの、よくさらっていると思う。やはり、少し雑な部分を感じる。

▽A部門21…☆☆☆☆
J.S.バッハ:フランス組曲 第5番「ガヴォット、ルール」+アルベニス:ナバーラ

J.S.バッハ→ガヴォットは明るい音色が印象的。リズム運びも中々いい。ルールは、やや拍感が曖昧な感じがするも歌心はある。
アルベニス→メロディーラインがかなり意識されて演奏しているのは中々いい。和音との区別をハッキリしてるし、さらに表現の意欲もある。
中間部がやや一本調子な表現が気になる。もっと変化が欲しい。

▽A部門24…☆
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 第1楽章+モーツァルト:ソナタ第12番KV.332 第3楽章

J.S.バッハ→最初は中々いいが、やや左手のラインが強過ぎる場面もある(パッセージも少し浮つく場面も)。
大胆な強弱の変化が欲しい。二段チェンバロのようなコントラスト不足(躓き有)。
モーツァルト→拍感が少し感じられない。パッセージにうねるようなオーラを感じない。
短調への変化を素通りするように扱うのは抵抗がある(タッチが不揃い)。

▽A部門25…☆☆☆
J.S.バッハ:平均律I 第14番+カプースチン:8つの演奏会用エチュードop.40「3.トッカティーナ」「6.パストラール」

J.S.バッハ→プレリュードは線の太い解釈だが、コントラスト(対比させる)など微妙に正確な部分が少し曖昧な感じがする。
フーガは、もう少し立体的にテーマが浮き出して欲しい。
ソプラノばかりが強く聞こえる。
カプースチン→トッカティーナは、ジャズのリズムながらもクラシックな要素は外していないので、リズムのアクセントをもっと強調しないと印象度が薄い。
パッセージに気を取られて他の要素が疎かになるのは良くない。
パストラールは、もっと洒落たリズムだと思うが、浮かれ晴れない気分。
(※カプースチン本人の演奏は、厚い音でももっと軽く、演奏している。)

▽A部門26…☆☆
J.S.バッハ:平均律II 第17番+ショパン:タランテラop.43

J.S.バッハ→プレリュードは少し速いように思う。もう少し落ち着いた動きが欲しい(最初、拍のカウントを取らないと、こういう速い事になる可能性が高い)。
流れはいいが変化に乏しい。
フーガは、テーマを強調するのはいいが、対旋律の動きが乏しい感じはする。
一本調子の感じが強い。もう少し、crese.〜decrese.を付けた方がいいかも。
ショパン→やや速過ぎる。
テンポが揺れ動き過ぎる(ルバートとアゴーギクとは少々違う)。
音楽が落ち着かない感じがする。
強く奏している時、身体の動きが激しくなるとのも気になる。
背中を丸めると音が伸びなくなるので注意。

▽A部門33…☆☆☆
J.S.バッハ:イギリス組曲 第2番「プレリュード」+ショパン:バラード第3番op.47

J.S.バッハ→開始音が少し浮ついた点、その流れで少し忙しいテンポかもしれない。最後の方に出た音色が良かったが、細かい音型をもう少し控えた方がいいかも。
ショパン→少し音色的に浅い感じはするものの、歌心はあるし、ポイントポイントでのまとめがよく出来ていると思う。和音の部分でややセンス不足。もっとスマートに鳴らせないだろうか?
後半になるほど、音楽が小さく感じる。

▽A部門34…☆☆☆☆
J.S.バッハ:イギリス組曲 第2番「プレリュード」+シューマン:幻想小曲集op.12「6.寓話」「7.夢のもつれ」

J.S.バッハ→バッハは、かなりしっかりした線が太い音楽。crese.〜decrese.の感じもよく伝わっていると思う。細かいパッセージがやや意識し過ぎて、うるさい面もあるが、意志がかなり強い。
シューマン→寓話、は、ファンタジー感が少ないが遊びはなかなかある。
夢のもつれ、はテンポは中々速く強く、少し左手のバスが不安になるが、突進性(勢い、意欲)がかなりなる。
ただ、中間部に淡々と歌うが、やはりcrese.〜decrese.が足りないように思う。

▽A部門35…☆☆☆
J.S.バッハ:平均律II 第6番「プレリュード」+フォーレ:夜想曲 第5番op.37

J.S.バッハ→プレリュードは少し速く弾かれたがかなり意欲的。響き的に少し濁る面もあるが、一気感が中々いい。
フォーレ→少しフランス的な運びではないが、最初の流れは中々、安定しているし高音域の扱いがドライに感じる。
中間部、低音域が歌われる箇所はスリリングもある。
ルバートが少し不足する部分も(弾き直し有)
後半の出てくる最初のテーマの音色は中々いいと思います。

▽A部門38…☆☆
J.S.バッハ:パルティータ第1番「プレリュード、アルマンド」+ドビュッシー:前奏曲集II「12.花火」

J.S.バッハ→プレリュードは、堂々とした音楽だが、深みを少し不足する部分も。
以外な箇所でバランスが崩れてしまうのも。
アルマンドは、少し雑過ぎる。もっと大らかに演奏してもいいのでは?
流れが速いまま行ってしまい、印象度が薄くなってしまった。
ドビュッシー→最初の花火を予感させる二度音程が少し浮つく。
パッセージが流れまくる中での肝心のテーマが疎か。
さらに間を取って、次のパッセージにポジションを替える箇所とかが、そのまま無理に突っ走るので、コントラストが付かないままが惜しい。
ニュアンスの変化が乏しい花火になってしまった。

▽A部門40…☆☆☆☆☆
J.S.バッハ:パルティータ第2番「アルマンド」+ソナタHob.XVI-44 第1楽章+ショパン:練習曲op.10-12

J.S.バッハ→音色をよく選んでの演奏は中々なもの。サラッと行くがよく歌っている。
ハイドン→一つ一つの要素を丁寧に扱い、細かなパッセージにもファンタジー感がある。
ショパン→パッセージが流れず、きちんと程良いテンポで演奏されている。
右手のメロディーラインも丁寧に歌われている。
(※最後の左手が一瞬、ふっ…と気になったのか、消えるような部分もあったが、まぁ〜それもご愛嬌の解釈で)



以上、アマコン第2次予選(3)でした。次の(4)で完結。