2013国際アマチュアピアノコンクール 第2次予選(2)

op1pianist2013-07-23

【PR】毎週土曜日19〜20時放送
すまいるFM 76.7MHz
(インターネット放送配信中)

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

《PC》Windows http://www.simulradio.jp/
スマホiPhone TuneIn Radioアプリ(無料)
各「すまいるFM」をクリック

◎巨匠マドモアゼル・マダム・キタロー、レギュラー出演中!

◎好評、番組内のコーナー
『ピアノ・クラ・オタ・コーナー』

※コーナーテーマ曲(このYoutube演奏が使用されてます↓)
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY

★7/27放送(写真1)
ジャン=ミシェル・ダマーズ追悼特集(4)
※2013.4/21に亡くなったフランスの作曲家、ピアニスト、教育者

J.-M.ダマーズ:主題と変奏

pf.ジャン=ミシェル・ダマーズ(自作自演)

★2013.8/3放送
川元正一郎 自作自演特集
※シンプルな癒し系のピアノ曲特集

1)木漏れ日の中で
2)春の抱擁
3)憧憬
4)忘れていた朝

pf.川元正一郎

★2013.8/10放送
プーランク没後50年特集

プーランク:フランス組曲(全曲)

pf.アレクサンドル・タロー



☆第1次予選の模様(5編)↓

アマコン(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878251.html

アマコン(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878401.html

アマコン(3)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878570.html

アマコン(4)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879702.html

アマコン(5)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879720.html

☆第2次予選
アマコン2次(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51880315.html



今年の批評日記は、アタクシのYoutubeの演奏を【基準】として、アタクシのYoutubeをお聴きいただいてから、辛口批評日記をお読み戴きたく存じ上げます…

基準となるYoutubeのURLはこちら↓

http://youtu.be/5nDIn5m3Mec
http://youtu.be/SR1U2QCG4tI
http://youtu.be/IQk_Xi561tk
http://youtu.be/TS4bznHWjN0
http://youtu.be/Yn4fdGnBe6U
http://youtu.be/Dpm6-mc1drU
http://youtu.be/ZdUH1oT5nGc
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY
http://youtu.be/6-7WpEy1lCc
http://youtu.be/mCi0Cy-6ULA
http://youtu.be/bO-jctGGLP0
http://youtu.be/LIRPr8xWKJ0

これら、全てをお聴き戴き、これらのYoutubeの評価基準(☆印が☆☆☆とした場合)で、評価印を点けました…

では、2013.7/21(日曜)第2次予選から…

▼B部門(自由曲6〜8分、譜面付き可)

※譜)は譜面付きでの演奏

▼A部門(任意のJ.S.Bach+自由曲→計8〜10分、暗譜必須 ※Bach→自由曲の演奏順が指定)

※当日連絡で、ステージを出たところからの計測
(第1次予選は演奏開始から計測)



▽B部門50…☆☆
リスト:2つの伝説「2.波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ

最初が少し現実的な開始で、やや深みが不足感。
全体的にcrese.〜decrese.の表現が不足なので、一本調子が拭えない。
テンポがやや先走る傾向がある。
場面が明らかに変わる部分を意識しないで突っ走るので、聞いてる方も落ち着かない。(感受性が鈍いかもしれない)
劇的な休符の後のテーマも訴えが深く入らないで弾いてしまうので印象度が薄くなってしまった。

▽B部門51…☆☆
リスト:超絶技巧練習曲 第10番

速いパッセージからのテーマが鳴り響く音色の訴えが弱い。
常にH→C,Des→C、各音のテーマを意識して鳴らさないと、リストの場合、速いパッセージを上手く弾いてもテーマの【溜】をたっぷり取って弾かないと印象が薄い。
中間部の左手のパッセージ、徐々に変化が現れてくる部分の表現も不足。
指回りはよく回っているが、音の幅(ダイナミックレンジ)が全体的に狭い(ツェルニー弾きに近い)



▽A部門44…☆☆☆
J.S.バッハ:フランス組曲 第2番「アルマンド」+ショパン:3つの新しい練習曲 第2番(As-dur)

バッハ→やや硬い歌い方。少し右手にアクセントが付く。フレーズがべったり同じな感じで歌われるの些か。
強拍弱拍を意識して欲しい。フレーズの開始、語尾が曖昧な部分がある。
ショパン→最初の和音がややうるさい感じがする。
内声の変化をもっと出して欲しい。
強弱の付け方がやや雑に思う。
全体的にcrese.〜decrese.が無いために平坦な印象。一生懸命、テーマを鳴らしているが一本調子に聞こえる。

▽A部門3…☆☆
J.S.バッハ:平均律I第16番+ショパン:マズルカop.24-1+スクリャービン:練習曲op.8-8

バッハ→プレリュードはファンタジー感もある。トリルも細かく美しい。全体的に強弱の作り方が雑に思う。フーガはテーマを表現していくのが途中で薄くなってしまったのが痛い。各、声部の少し雑に扱ったのが痛い。
ショパン→歌い方はオリジナリティーを感じる。勢いもある。それが時としてコントロールの障害になってる部分もあるが、全体に、やりたい音楽はしっかりしている。
スクリャービン→音色にもっと変化が欲しい。
細かい内声に重要な音があるのをもっと出して欲しい。

▽A部門4…☆☆☆
J.S.バッハ:平均律I 第13番+プロコフィエフ:ソナタ第6番op.82 第4楽章

バッハ→プレリュードは明るい音色で先へ意識する音楽がよく感じられた。
フーガは勢いはあるが、もう少しテーマとそれ以外の音色分けを希望したいところ。16分音符がちょっとカリカリな感じに思う。
プロコフィエフ→全体的には、ツボを捕らえているとは思う。
ペダルがやや強く踏み過ぎる。
場面の切替は中々いいと思う。
跳躍するパッセージなどは、各セクション、もう少し時間を取って弾いて欲しい。

▽A部門7…☆☆☆☆
J.S.バッハ:平均律II 第2巻+プロコフィエフ:ソナタ第3番op.28

バッハ→プレリュードはフレーズ感をよく捕らえてるし、強弱の変化は中々だと思う。
フーガは壮大な表現をしているように思う。
ややテーマの出し方が強過ぎる部分もあるが(ちょっとガツン感が…)、各声部の弾き分けは中々素晴らしいモノがある。
プロコフィエフ→ややテンポが遅めに感じる。鋭い響きと緊迫感が欲しい。何か優等生な弾き方かもしれない。
途中「p」で奏される美しい部分は、やや変化付けが不足。

▽A部門8…☆☆☆☆
J.S.バッハ:平均律II 第14番+ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.39-9

バッハ→プレリュードは優美な響き。休符の間の取り方が素晴らしい。
フーガはテンポも中々。壮大なフーガの展開が素晴らしい。
もう少し声部の弾き分けがハッキリして欲しいが、安定性があるので聞き辛さが無いのがいい。
ラフマニノフ→最初のバス音が決まらないのがちょっと気になった。テンポがやや遅いが丁寧な演奏。
強音でも割れない音が印象的だった。

☆A部門10…☆☆☆
J.S.バッハ:パルティータ 第1番「プレリューディウム」+デュティユー:ソナタ 第3楽章

バッハ→キレイな響きが印象的。オーソドックスにまとめているのが好感。
デュティユー→最初のコラールは必死に鳴らして歌っているが、もっと堂々と、もっと伸びやかさがあってもいいのでは?
第1変奏は、少しリズムが重い感じと、鋭い響きと、拍感を常に厳しく取って欲しい。
第2変奏は、指定の付点四分音符=126よりも少し遅くなったが、盛り上がる箇所がなかなか旨くいかず、少し集中していないのが残念。
強弱記号も少し曖昧に感じました。
第3変奏は、少し急ぎ過ぎな感。テーマは確実に拾っているのに、この部分で深い溜のある響きを得られなかったのは、少々残念な気がする。
第4変奏に入る前の、四角いフェルマータの意識が薄い。
第4変奏のスタッカートで暫く奏される部分は確かに難解だが、最初、もう少し小さく控えて欲しかった。

▽A部門12…☆☆☆☆
J.S.バッハ:平均律I 第22番+グラスノフ:前奏曲と2つのマズルカop.25「マズルカ第1番」

バッハ→プレリュードはバランスのいい優美なプレリュード。訴えが強く風格があり、かなり高度な内容。フーガの五声を丁寧に、また溜を効かせた歌も中々素晴らしい。
グラスノフ→ややかっちり弾きし過ぎる面もある。歌い方もロマンチズムがやや影を潜める感がある。
ロシア風な扱いでは無いのが多少違和感がある。

▽A部門13…☆☆☆
J.S.バッハ:平均律I 第13番+ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.39-5

バッハ→ペダルを使わないプレリュードだが、しっかりと演奏している。多少、トリルの扱い方が気になるが。少しcrese.〜decrese.などがあったら…という印象。
フーガはテーマ以外の外声部が少し鳴らし過ぎる面もある。16分音符の箇所が少し抑え気味にした方がいいだろう。
ラフマニノフ→やや小じんまりと演奏しているように思う。
和音が厚くなった時の処理や、やや立体感が悪くなるのは少々痛い。

▽A部門14…☆☆☆
J.S.バッハ:平均律II 第12番 「プレリュード」+リスト:巡礼の年 第2年「1.婚礼」

バッハ→プレリュードはテーマを伴奏型が邪魔をする傾向がある。
ややカッチリな感じで演奏しているのも気になる。
リスト→出だしからファンタジー感を感じない。ロマン派な世界とは少し違う感覚で演奏していると思う。
crese.〜decrese.な感じも少し平坦な印象。
和音も全部鳴らし過ぎる面がある。
強奏時の音色がキツい(抜けの部分が無いので)。
パッション性が感じられず。

▽A部門15…☆
J.S.バッハ:平均律I 第16番+モーツァルト:ソナタ第17番KV.576 第3楽章

バッハ→プレリュードは丁寧ながらもよく歌心はある。少しテンポが速くなったが。
フーガの扱いは、二音ずつ(D-Es,G-#F-G)の方がいいかも。
テーマのモチーフを各パートに強く意識を持って扱った方がとも思った。
最後のテーマがよく出していない点が気ににる。
モーツァルト→最初の「もつれ」で流れを失ったのが痛い。タッチがやや重い気がする。微妙な和声変化に気持ちが変わっていないのも気になる(躓きがやや多いのが気になる)。
解決音にアクセントを付けるのは論外!

▽A部門18…☆☆☆
J.S.バッハ:平均律I 第13番「フーガ」+アルベニス:イベリアII 「ロンデーニャ」

バッハ→フーガは所々に声部のフレーズの解決する前とか、怪しい部分もあるが比較的安定感はある。
多少、流れが四角い要素もあるのだが。
アルベニス→和音ととテーマになる音ともう少し区別した音色が欲しい。
不協和音でもテーマのメロディーは常にハッキリと浮き出して欲しい。



以上、第2次予選(2)でした。次の日記へ