2013国際アマチュアピアノコンクール 第2次予選(1)

op1pianist2013-07-22

【PR】毎週土曜日19〜20時放送
すまいるFM 76.7MHz
(インターネット放送配信中)

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

《PC》Windows http://www.simulradio.jp/
スマホiPhone TuneIn Radioアプリ(無料)
各「すまいるFM」をクリック

◎巨匠マドモアゼル・マダム・キタロー、レギュラー出演中!

◎好評、番組内のコーナー
『ピアノ・クラ・オタ・コーナー』

※コーナーテーマ曲(このYoutube演奏が使用されてます↓)
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY

★7/27放送(写真1)
ジャン=ミシェル・ダマーズ追悼特集(4)
※2013.4/21に亡くなったフランスの作曲家、ピアニスト、教育者

J.-M.ダマーズ:主題と変奏

pf.ジャン=ミシェル・ダマーズ(自作自演)

★2013.8/3放送
川元正一郎 自作自演特集
※シンプルな癒し系のピアノ曲特集

1)木漏れ日の中で
2)春の抱擁
3)憧憬
4)忘れていた朝

pf.川元正一郎

★2013.8/10放送
プーランク没後50年特集

プーランク:フランス組曲(全曲)

pf.アレクサンドル・タロー



☆第1次予選の模様(5編)↓

アマコン(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878251.html

アマコン(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878401.html

アマコン(3)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878570.html

アマコン(4)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879702.html

アマコン(5)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879720.html



今年の批評日記は、アタクシのYoutubeの演奏を【基準】として、アタクシのYoutubeをお聴きいただいてから、辛口批評日記をお読み戴きたく存じ上げます…

基準となるYoutubeのURLはこちら↓

http://youtu.be/5nDIn5m3Mec
http://youtu.be/SR1U2QCG4tI
http://youtu.be/IQk_Xi561tk
http://youtu.be/TS4bznHWjN0
http://youtu.be/Yn4fdGnBe6U
http://youtu.be/Dpm6-mc1drU
http://youtu.be/ZdUH1oT5nGc
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY
http://youtu.be/6-7WpEy1lCc
http://youtu.be/mCi0Cy-6ULA
http://youtu.be/bO-jctGGLP0
http://youtu.be/LIRPr8xWKJ0

これら、全てをお聴き戴き、これらのYoutubeの評価基準(☆印が☆☆☆とした場合)で、評価印を点けました…

では、2013.7/21(日曜)第2次予選から…

▼B部門(自由曲6〜8分、譜面付き可)

※譜)は譜面付きでの演奏

▼A部門(任意のJ.S.Bach+自由曲→計8〜10分、暗譜必須 ※Bach→自由曲の演奏順が指定)

※当日連絡で、ステージを出たところからの計測
(第1次予選は演奏開始から計測)



▽B部門5…☆☆☆
リャードフ:グリンカの主題による変奏曲(主題,第1,2,3,6,12変奏,フィナーレ)

テーマは中々、良いと思う。メロディーをもう少し強くした方がいいか、と思う。第1変奏のテーマがやや薄い。左手が少し上擦る点。
テンポの遅い変奏はもう少し溜めた弾き方を!
アルペジオの変奏は輝きがある方よりも重要な音がもっと鳴らして欲しい。
フィナーレの開始がややはっきりしない。細かいパッセージの動きがやや鳴らし過ぎる。少しまとめ方が雑に聞こえる。

▽B部門7…☆
リスト:2つの演奏会用練習曲「1.森のささやき」「2.小人の踊り」

1.最初の右手のパッセージがやや鳴らし過ぎる。左手をもっと響かせて欲しい。
途中の左手のテーマの出だしが弱すぎる。強音になった時の響きが少し濁る。(ペダルを深く踏み過ぎる)
カデンツの前が盛り上がらないので、下降しながらのdim.が活かせていない。
2.装飾音のパッセージがやや雑。デリケートなタッチ不足。弾き飛ばし有。
全体的にcrese.〜decrese.が少なく一本調子に聞こえる。

▽B部門8…☆☆
シューマン:交響的練習曲op.13(主題,I〜VII変奏)

テーマの和音の上声部の重みが不足。
第1変奏のペダルが踏み過ぎる。
第2変奏はメトロノーム的に弾くのは凄く抵抗がある。離れた音、跳躍的な箇所ほど時間をとって弾いて欲しい。
第3変奏は、16分音符のスタッカートのパッセージはもっと軽く。
第4変奏の「sf」のアクセントなどはもっと極端に。この変奏は躍動感が欲しい。 第5変奏はリズム感が何か重い。もっと軽さも欲しい。
第6変奏は、アーフタクトの左手をもっと強調して。
第7変奏は少し集中力が散漫…。
各変奏のキャラクターを深いところから表現して欲しい。

▽B部門9…☆
サン=サーンス:アレグロ・アパッシュナートop.70

序奏から劇的な展開をもう少し聞かせて欲しいがサラサラし過ぎる(もどかしい部分も有)。
全体的にcrese.〜decrese.が各場面少ない。平坦な感じが拭えない。
テーマとなるメロディーに【溜】が無いので、区切り区切りに印象度が薄い。
何でも無いような箇所での崩れも気になる。
コーダの盛り上げが不足。

▽B部分10…☆
メトネル:おとぎ話のソナタop.25-1 第1楽章

メロディーに粘りが欲しい。拍の後打ちなど、溜が無い。キチンとカウントをして欲しい(躓き有)。
全体的にcrese.〜decrese.の思い切った表現で無いため、ドラマティック感が不足。緊迫感も欲しい。
音の厚みが多くなるほど平坦さが拭えない。

▽B部門13…☆☆
ショパン:バラード第4番op.52

やや歌い方が型にハマったようなメトロノーム的に聞こえる。
ルバートやアゴーギクな部分があっていいのだが、crese.〜decrese.の表現が平坦に思う。
溜めて次のフレーズに行って欲しいのだが、根本的にメトロノーム的な感じが支配する感が強い。
パッセージの所々にやや雑な部分がある。

▽B部門17…☆☆☆☆
ハイドン:ソナタHob.XVI-39 第1,3楽章+モシュコフスキー:練習曲集op.72-2

ハイドン:1楽章→明るくリズミカル!短調へ切替る部分も意識している。構成力も素晴らしいと思う。
休符の取り方も上手い。
3楽章→軽快さもある。やや装飾音がハッキリしない部分もあるが、自身で変化のある和声感は鋭く捕らえていると思う。
モシュコフスキー→左手のパッセージ側がややうるさく思う。もう少し控えて欲しい。
テンポが速くても安定感が終始感じられる。
少しcrese.〜decrese.の意識が薄れた。

▽B部門18…☆☆☆☆
ヤナーチェク:ソナタ「1905年10月1日 街頭にて」第1楽章「予感」+ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.33-8

ヤナーチェク→最初のドラマティック感がありファンタジー感もある。劇的なキッパリ感。
休符、間の取り方も中々、自身の中での音楽を鋭く捕らえている。
ラフマニノフ→テーマの前の「dim.」など少し、もったいぶる箇所も欲しい。
表現をオーバーにしてもいいのではないか?…

▽B部門19…☆☆☆☆
ラフマニノフ:前奏曲op.32-10

最初の部分の訴えかけは中々だが、似たような表現ではなく、何かドラマ感が欲しい。
和声が厚くなるほど、メロディーラインが流れる(薄れる)部分もあるが、集中はある。
(所々、和音の中にある細かな動きがむやうやになって聞こえる)。
場面が切り替わる箇所はもっと溜めて欲しい。

▽B部門20…☆☆
モーツァルト:ソナタ第12番KV.332 第3楽章

1楽章→開始からのフレーズにcrese.〜decrese.をあまり感じない。僅かなモチーフでもモーツァルトは意識して欲しい。
ややツェルニー弾きにも感じる。
左手にテーマがあるときの右手の後打ちの重音はもっと軽くして欲しい。
展開部に入る時にすぐに入らないで、休符を意識して欲しい。
再現部に入る前の箇所にドラマ性が無い。その後に出てくる短調への変化を捕らえていないのが残念。
3楽章→やはりドラマティックさが無い。〜decrese.が不足しているように思う。

▽B部門23…☆☆☆
ショパン:スケルツォ第2番op.31

最初の劇的な部分の低音「F」音の拍感が甘い。
第2テーマの入り前がやや素っ気なさすぎる。
ややキッチリと弾く感があり、エレガントな部分が不足する。
中間部の美しい部分も休符など、溜が不足するので安っぽく聞こえる。
ルバートやアゴーギクがお粗末な感じがする。

▽B部門24…☆☆☆
グリーグ:ソナタop.7 第1,2楽章

1楽章→最初のテーマは中々だが、オクターブやパッセージが広がると不安定になる箇所もある。
〜decrese.の処理がやや雑。(爪音がやや気になる)
2楽章→中々、キレイな出だし。もっと深みのある音が欲しい。
盛り上げる気持ちがあるが、全体的にcrese.〜decrese.のバランス感が不足に思う。

▽B部門26…譜)…☆☆☆
ショパン:練習曲op.25-7+J.S.バッハ:パルティータ第4番 「序曲」

ショパン→ルバートを適度にかけながら歌うが、フレーズの開始の【溜】が足りない。
パッセージの音が沢山入る部分の左手の響きが濁るので注意。
(前後のテンポを時間を取って、細かいパッセージを余裕を持って弾いて欲しい)
J.S.バッハ→堂々とした開始の後の二声に現れる部分の意識(対話感)が薄い。

▽B部門29…☆☆☆
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化op.26「2.ロマンス」+アルベニス:イベリアI「2.港」

シューマン→最初の出だしに訴える溜が無いのが残念に思う。キッチリ数え過ぎる面も。ロマン派なので、もっとドラマティックに奏でて欲しい。
アルベニス→独特のリズム、パッセージの鳴らし方の処理に気を使って欲しい。
メロディーの訴えをもう少し強く欲しい。
(最後の)消えゆく感じなのなら、もっともったいぶって欲しい(時間を取って欲しい)

▽B部門30…☆☆
ドビュッシー:夜想曲+版画「3.雨の庭」

夜想曲→最初の序奏の(カデンツァな)パッセージの音が違っていないだろうか?
音色のバランスが中々いい。メルヘンを感じる。
盛り上がるところで、肝心な音が抜けたのが痛い。その後は集中力が欠けたのも残念。
雨の庭→軽いタッチにしようとしてボヤケるのが少し残念。抜けてしまわないように。

▽B部門31…☆☆☆
リスト:2つの伝説「2.波の上を歩むパオラの聖フランチェスコ

最初のファンタジー感があるが、ペダルをもう少し細かく踏み替えて音を聞き分けて欲しい。
前半、エネルギーを抑え気味にクライマックスへの制御は中々、美しいと思う。
壮大なクライマックスの前が「腑抜ける(気が抜けた)」部分がちょっと痛い。思ったより盛り上がりに欠けるのが惜しい。

▽B部門33…譜)…☆☆
リスト:巡礼の年第2年イタリア 「1.婚礼」

穏やかな歌が暫く続く曲ではあるが、やはりcrese.〜decrese.の表現はある程度出していかないと印象度が薄い。左手でテーマが歌われる部分ももっと訴えが欲しい。
後半、左手のパッセージがやや雑に扱われるのが残念。右手も段々、表現が散漫になりがち。

▽B部門47…☆☆☆
メトネル:忘れられた調べ「3.プリマヴェーラ」+ショパン:タランテラop.43

メトネル→最初のパッセージがやや中途半端な訴えな感じに思う。もっとスマートに伸びる歌が欲しい。
途中の場面が変わる部分の「流れ」が止まるような部分が気になった。
ショパン→やや速いテンポだが、勢いがある。ややペダルが深く踏み過ぎる(浅く細かく踏み替えて欲しい)
途中、パッセージなどが、中々キレイに立ち上がってこない点が少し気になる。
(発音がハッキリしていない)



以上、第2次予選(1)でした。次の日記へ。