2013国際アマチュアピアノコンクール 第2次予選(4)
【PR】毎週土曜日19〜20時放送
すまいるFM 76.7MHz
(インターネット放送配信中)
『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』
《PC》Windows http://www.simulradio.jp/
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◎巨匠マドモアゼル・マダム・キタロー、レギュラー出演中!
◎好評、番組内のコーナー
『ピアノ・クラ・オタ・コーナー』
※コーナーテーマ曲(このYoutube演奏が使用されてます↓)
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY
★7/27放送(写真1)
ジャン=ミシェル・ダマーズ追悼特集(4)
※2013.4/21に亡くなったフランスの作曲家、ピアニスト、教育者
J.-M.ダマーズ:主題と変奏
pf.ジャン=ミシェル・ダマーズ(自作自演)
★2013.8/3放送
川元正一郎 自作自演特集
※シンプルな癒し系のピアノ曲特集
1)木漏れ日の中で
2)春の抱擁
3)憧憬
4)忘れていた朝
pf.川元正一郎
★2013.8/10放送
プーランク没後50年特集
pf.アレクサンドル・タロー
☆第1次予選の模様(5編)↓
アマコン(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878251.html
アマコン(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878401.html
アマコン(3)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878570.html
アマコン(4)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879702.html
アマコン(5)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51879720.html
☆第2次予選
アマコン2次(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51880315.html
アマコン2次(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51880488.html
アマコン2次(3)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51880633.html
今年の批評日記は、アタクシのYoutubeの演奏を【基準】として、アタクシのYoutubeをお聴きいただいてから、辛口批評日記をお読み戴きたく存じ上げます…
基準となるYoutubeのURLはこちら↓
http://youtu.be/5nDIn5m3Mec
http://youtu.be/SR1U2QCG4tI
http://youtu.be/IQk_Xi561tk
http://youtu.be/TS4bznHWjN0
http://youtu.be/Yn4fdGnBe6U
http://youtu.be/Dpm6-mc1drU
http://youtu.be/ZdUH1oT5nGc
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY
http://youtu.be/6-7WpEy1lCc
http://youtu.be/mCi0Cy-6ULA
http://youtu.be/bO-jctGGLP0
http://youtu.be/LIRPr8xWKJ0
これら、全てをお聴き戴き、これらのYoutubeの評価基準(☆印が☆☆☆とした場合)で、評価印を点けました…
では、2013.7/21(日曜)第2次予選から…
▼B部門(自由曲6〜8分、譜面付き可)
※譜)は譜面付きでの演奏
▼A部門(任意のJ.S.Bach+自由曲→計8〜10分、暗譜必須 ※Bach→自由曲の演奏順が指定)
※当日連絡で、ステージを出たところからの計測
(第1次予選は演奏開始から計測)
▽A部門42…☆☆☆
J.S.バッハ:平均律II 第11番+グリーグ:ソナタop.7 第1楽章
J.S.バッハ→プレリュードは少し大人しい印象だが、流れが生きていい。終盤で少しリズムが崩れる箇所もあるのだが…。
フーガも少し表現が小さくなってしまう部分も(迷ってしまうも箇所もあり)。
全体的に深い歌を怖がらずに表現して欲しかった。
グリーグ→やや小じんまりとした演奏。深いタッチでメロディーラインをしっかり歌って欲しい。
溜不足が全体的に感じた。
▽A部門45…☆☆☆☆
J.S.バッハ:フランス組曲 第4番「アルマンド」+モンポウ:前奏曲 第7番「星でできた棕櫚(シュロ)の葉」,第8番
J.S.バッハ→深い流れを作っている。
〜decrese.や休符を意識して落ち着きがある。
少し危なげな箇所もあるが、全体的に小さくならない表現がいい。
モンポウ→7番のプレリュードは、最初の鋭いパッセージの中に四分音符の音の強調がやや不足な箇所が気になる。
その後、カデンツァ風なパッセージ下降での細かい音符にある四分音符の音の下降型の音型ももっと出して欲しい部分もあるのだが…
中間部のパッセージが上昇型でaccel.していく部分は、聞き手をハッ…!とさせるくらい素晴らしいところもあった…。
緊迫感があるし、作り方もいい。
8番プレリュードの流れはいい。歌がもう少し深く歌って欲しい部分も感じた。
accel.の箇所が結構あるのだが、もっと引っ張って動いて欲しかった。
こういう部分は、演奏の技量も出てくる箇所なのだが、その点では、まだ自身の気持ちが一致していないかも。
途中、メロディーラインが上昇音型で上がる箇所で(和音も付いてかなり手を開かせるのだが)、二箇所、同音になった部分があるが、それは、この曲を詳しく知らないと気づかないだろう。
同音になってしまった事で、やや落ち着かない表現になったのが惜しい。
全体的に、(細かな異音を鳴らしても)表現の意欲が落ちなかった点を高く評価したい。
▽A部門48…☆☆☆
J.S.バッハ:平均律I 第19番+ブラームス:ソナタ第1番op.1 第4楽章
J.S.バッハ→プレリュードは流れもあり、強い意識を感じる。
フーガは9/8拍子の扱いにくいテーマを小刻みに表現しているがよくさらっていると思う。少しバタつくような表現もあるのだが、旨くまとめていると思う。
ブラームス→力任せでなく、細かいキャラクターをよく掴んでの演奏。
細かいパッセージで、やや安定性を失うも、かなりな技量を感じる。
曲の中間でテンポの設定が少し曖昧になった点が気になる。
▽A部門49…☆☆☆☆
J.S.バッハ:平均律I 第19番+プロコフィエフ:10の小品「7.プレリュード」「10.スケルツォ」
J.S.バッハ→プレリュードは全体には細いが優美に流れている。
フーガのテーマはいいが、その他の細かい部分の声部が何とも不安定な響きのまま流れていくが、旨くまとまっている。
プロコフィエフ→7.は爽快な流れの中で、割と速く弾かれている。やはり右手の動きが少し鳴らし過ぎる面もある。(最初など)
グリッサンドは1箇所、語尾が決まらなかったが、残りはよく決めていると思う。
10.は味も素っ気もないような表現がいい。現代のコンピューターっぽい要素のあるユニークな表現が妙にマッチした好演。
▽A部門50…☆☆☆☆☆
J.S.バッハ:フランス組曲 第2番「アルマンド,クーラント」+ハイドン:ソナタHob.XVI-52 第1楽章
J.S.バッハ→アルマンドは質の高い優美な音楽。
クーラントは、フレーズの区切る箇所で、息のノイズが少し気になるが流れそのものは安定感がある。
ハイドン→流れがあり、また細かいパッセージ、休符も鋭い感性で捕らえている。終始流れは安定感がある。
(ただ、息のノイズはハイドンはフレーズごとに発生。多少、我慢をし過ぎて最後は咳き込んだのがちょっと可哀想だったが)
▽A部門51…☆☆☆
J.S.バッハ:シンフォニア 第2番+モーツァルト:ソナタ第5番KV.283 第1楽章
J.S.バッハ→シンフォニアは優美なバッハだと思うが、ややロマンティックな歌い方がしないでもない。
深い歌が印象深い。
モーツァルト→やや運びがロマンティックな要素を取り入れてるが、流れはある。ただ、少し悪趣味に思う。
受け止め方も色々あるかもしれないが(タッチが不揃いになるのが気になる)。
何がしたいか、け仕掛けてる音楽にも感じるが、これ以上すると品が無いかもしれない。(アゴーギクがちょっと悪趣味かもしれない)
▽A部門53…☆☆
J.S.バッハ:パルティータ第4番「ウーヴェルテュール」+ショパン:舟歌op.60
J.S.バッハ→線の太い音楽。集中もある。
ややcrese.〜decrese.の表現が少し不足するかも。
パッセージが多く入る箇所はその変化が乏しい。
少しパッセージ続きの箇所で流れ的にエチュードっぽくなる部分が気になる。
ショパン→やや雑な流れのままになったのが惜しい。
音量のコントロールが平坦な感じになったのが少々痛い。
やはりcrese.〜decrese.の感じが全体的に表現不足に思う。
少し各パッセージのフレーズも丁寧さを失う部分も感じられた。
以上、7/21に行われた国際アマチュアピアノコンクールの模様でした。
やはり、全体的には、音楽の細かな表現と基本的な要素が、演奏に現れてるかどうか…という点で、それなりに意識した演奏、しない演奏との差が出たような感じでした。
また、世代交代の感じもしました。
若い世代の参加者も多かったのですが、やはりゆとり教育の世代の若者と、詰め込み教育の昭和の世代との差は、かなりあるな〜…と感じました。
本選に残ったエントリー者も、やはり昭和世代の40代以上の方々が多かったのも印象的でした。
バイエル、ツェルニー、ブルグミュラーで育った世代と、平成に入ってからの、バスティン、アルフレッドなどで育った世代での、違いが少し感じられました。
特に、横の流れやリズム感の違い、間の取り方も微妙に違いが明らかだと思います。
あと、名曲をしたいのは、皆さん、希望はありますが、ご自身の技量(メカニックな点もですが、楽譜を読む能力が重要)を考慮した上での、身体に合った選曲は、コンクールでは重要に思いました。
沢山、幅広い選曲が今回も見られましたが、まだまだ、知られていない、名曲やいい作品は沢山あります。
大作曲家ばかりの名曲を憧れるのは、皆さん同じですが、コンクールは、また別な要素があるという意味で、取り組み方を、もう少し考えて欲しいかな〜…とも思いました。
さて、今の時点で、私は本選を聞きに行けるか微妙なのですが…(-.-;)
あと、もう一つのPTNAコンペティション グランミューズ部門は、地区本選も余り聞きに行けないかもしれません。
(※知人が地区予選で敗退のため)
以上、アマコン2次予選リポートを終了です。