2013国際アマチュアピアノコンクール 第1次予選(3)

op1pianist2013-07-10

【PR】毎週土曜日19〜20時放送
すまいるFM 76.7MHz
(インターネット放送配信中)

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

《PC》Windows http://www.simulradio.jp/
スマホiPhone TuneIn Radioアプリ(無料)
各「すまいるFM」をクリック

◎巨匠マドモアゼル・マダム・キタロー、レギュラー出演中!

◎好評、番組内のコーナー
『ピアノ・クラ・オタ・コーナー』

※コーナーテーマ曲(このYoutube演奏が使用されてます↓)
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY

★7/13放送
ジャン=ミシェル・ダマーズ追悼特集(3)
※2013.4/21に亡くなったフランスの作曲家、演奏、教育など多方面で活躍

フォーレ:舟歌 第5番op.66
フォーレ:舟歌 第6番op.70
フォーレ:舟歌 第12番op.106bis

pf.ジャン=ミシェル・ダマーズ(1958年録音)

★7/20放送
アンリ・デュティユー追悼特集(3)
※2013.5/22に亡くなったフランスの作曲家

デュティユー:『波のまにまに』(1946)(全6曲)

I.子守歌風の前奏曲
II.クラケット(タップダンス)
pf.アンヌ・ケフレック

III.即興曲
IV.常動曲
pf.ジョン・チェン

V.バッハを讃えて
VI.練習曲
pf.ロバート・レヴィン

フランスの2人の作曲家を取り上げての放送、お聴き逃し無く!!



アマコン(1)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878251.html

アマコン(2)
http://blog.livedoor.jp/leather8986/archives/51878401.html

からの続き



今年の批評日記は、アタクシのYoutubeの演奏を【基準】として、アタクシのYoutubeをお聴きいただいてから、辛口批評日記をお読み戴きたく存じ上げます…

基準となるYoutubeのURLはこちら↓

http://youtu.be/IQk_Xi561tk
http://youtu.be/TS4bznHWjN0
http://youtu.be/Yn4fdGnBe6U
http://youtu.be/Dpm6-mc1drU
http://youtu.be/ZdUH1oT5nGc
http://youtu.be/8LLy6kBvWrY
http://youtu.be/6-7WpEy1lCc
http://youtu.be/mCi0Cy-6ULA
http://youtu.be/bO-jctGGLP0
http://youtu.be/LIRPr8xWKJ0

これら、全てをお聴き戴き、これらのYoutubeの評価基準(☆印が☆☆☆とした場合)で、評価印を点けました…

では、2013.7/7日曜から…

各日程、

▼シニア部門(55歳以上、自由曲)

▼B部門(自由曲、譜面付き可)

▼A部門(自由曲、暗譜必須)

の順。

※譜)印は、譜面付きで演奏



▽シニア部門8〜12は、都合で聴けず。

▽シニア部門13…譜)…☆☆
バタジェフスカ:かなえられた乙女の祈り

そつなく演奏しているが、一本調子な感が拭えない。
単純な構成の中でも表現豊かに鳴らすのに欠けていた。

▽シニア部門14…棄権
ベートーヴェン:パイジェッロの歌劇「水車屋の娘」の二重唱「わが心もはやうつろになりて」による6つの変奏曲WoO.70

▽シニア部門15…譜)…☆☆☆
J.S.バッハ:パルティータ第6番BWV.830 「トッカータ

かなり練習はしているように思う。ただ楽譜を追うことに神経を注いでいるようで、音楽が一本調子。線は太いのだが…

▽シニア部門16…☆☆☆☆
ドビュッシー:レントより遅く

素朴な感じをよく演奏に反映させているように思う。
ややペダルが重く踏む点が難点。
所々に浮つく箇所があるが、最後まで保っている。

▽シニア部門17…☆☆☆
リスト:アヴェ・マリア(ローマの鐘)S.182+ノクターン「眠られぬ夜、問いと答え」S.203

アヴェマリア=暗譜が怪しくなるとかなり音楽の芯が薄く聞こえる。
倍音を活かす部分は時間を取って歌えないだろうか…。
ノクターン=開始がちょっとはっきりしない。主張はあるが指でのパッセージとそのバランスがギクシャクしている感も。

▽シニア部門18…☆☆☆
スクリャービン:ソナタ第4番op.30

スクリャービンらしさをよく感じている。
1楽章=音色の聞き分けをもっと注意を払って、ペダルもハーフなどの工夫をすれば、という思い。
高音域が一色単。
2楽章=リズム感がやや重く遅くな印象。バランス(音色の)がやや雑に思う。

▽シニア部門19…☆☆☆
モーツァルト:ソナタ第10番KV.330 第1楽章

テンポは中々いいと思う。
左手の動きがやや固いのとメロディーとの区別がやや雑な箇所も。
装飾音が粗末。展開部が一本調子に聞こえる。

▽シニア部門20…譜)…☆☆
シューベルト:即興曲op.142-3 主題、変奏III.V

やや指の運びに勢いを感じない。
ペダルが長めに取り過ぎて濁る。
歌は重めでも、よく感じている。

▽シニア部門21…譜)…☆
ショパン:バラード第1番op.23

最初のナポリの六和音から、もう重みが無さ過ぎる。
テーマが貧相に聞こえてしまった…。
弾き方もツェルニー風…。ショパンの色気も感じられない…

▽シニア部門22…☆
ショパン:前奏曲op.28-15「雨だれ」

ややメトロノーム的に感じる。
メロディーの浮き彫りは良かったが、所々、暗譜の不安定。
音質はなかなかいいと思う。
中間部に速くする指示は無いと思います。
和音の繋ぎがきごちない。



▽B部門24…☆☆☆☆
グリーグ:ソナタop.7 第2楽章

叙情性があると思います。ロマン派の作品なので、テーマに入る前など、僅かに【溜】が無いのが惜しい。
聞かせ方はいいと思います。

▽B部門25…☆
ショパン:ノクターン第8番op.27-2

歌はいいのだが、ペダルがやや雑。
2声になるパッセージの音色の引き分けがはっきりしない。
暗譜が未消化。

▽B部門26…譜)…☆☆☆☆
ショパン:練習曲op.25-7

深い歌が印象的。
中間部の左手が沢山、音符が詰まる箇所辺りは、その部分だけが遅くなり重すぎたりもするので、前後の流れに注意したいところ。
最後の方、左手の音色がやや浅くなっている。

▽B部門27…☆☆
メンデルスゾーン:3つの幻想曲、またはカプリスop.16 第1楽章

ややキッチリ強く弾くタイプ。
crese.〜decrese.の歌が意識出来ていない。(溜の歌が無い)
テンポが指示よりも遅いかも。
カプリスの部分は貧相に聞こえる。

▽B部門28…☆☆☆
ドビュッシー:2つのアラベスク 第1番

キレイなタッチだと思うが、やはりメロディーラインはしっかり弾くべきだろう。
crese.〜decrese.の表現不足。場面が変わる前の【溜】が無い。変化に乏しい印象(キレイだけ)

▽B部門29…☆☆☆
アルベニス:イベリアI 「2.港」

細かいリズムの三連符などを、もっとペダルを浅めに踏まないと響きが濁る。
テーマよりもリズムを強調してもいいがバランスが悪い印象が残る。
和音の鳴らし方にセンスを感じない。
不協和音は強調し過ぎ無い方がいい。
全体的にこじんまりな印象。

▽B部門30…☆☆☆☆
ドビュッシー:夜想曲

最初の序奏のアルペジオの音が違っていないだろうか?
テーマに入ってからの訴える音が薄い。
和音の色が変わる時の溜などが旨く弾ききっていない。
(pp,p音の出し方はいいが、芯が薄い)

▽B部門31…☆☆☆☆
リスト:伝説「2.波の上を歩むパオラの聖フランチェスコ

洞察力のある神秘的な出し方が良い。段階を追って盛り上げるピアニズムも中々いい。
これで、躍動感がもう少し加わるといいのだが。

▽B部門32…☆☆
チャイコフスキー=プレトニョフ:くるみ割り人形「間奏曲」

想い詰まっている曲でしょうが、鳴らす技術などに、やや重みを感じない。
【溜】を活かす打鍵ではないので、やはりどんなパッセージもつまらなく聞こえてしまう。
演奏姿が一生懸命でも音にそれが活かせないのなら聴衆には伝わりにくい。

▽B部門33…譜)…☆☆
リスト:巡礼の年第2年イタリア「1.婚礼」

最初のドラマティックな部分はやや浅い感じがする。
もっと音に深みが欲しい。
音の出し方の【溜】不足な気がする。
音楽が停滞するような場面も感じる。(先への流れを感じない)

▽B部門34…☆☆
ベートーヴェン:ソナタ第30番op.109 第1楽章

テンポがやや遅過ぎる。流れが重い。正確に練習しているようだが、フレーズを大きく捕らえていない。
打鍵に重みが足りない。

▽B部門35…譜)…☆☆
シューベルト:さすらい人幻想曲op.15 第4楽章

最初の出し方に溜を感じない。遅め。
crese.〜decrese.の表現力も不足しているように思う。
これだけ機能和声の否が応でも繰り返される楽曲はセンス不足の奏者には些か、過酷な印象も。

▽B部門36…譜)…☆☆
J.S.バッハ:パルティータ第2番 「シンフォニア

一本調子な音楽が気になる。ドラマ性にかける。
対比(対話的)をさせる部分が全く同じになってしまっている。

▽B部門37…☆
フォーレ:ノクターン 第6番op.63

少し最初のテンポが遅いように思う。溜めて弾いていないので、ちょっとエチュードっぽく聞こえる。
デリケートな部分(響き)を粗末に弾いたのが痛い。
フォーレ和声の変化を聞かせていない。
キレイな流れを作ろうにも停滞すると印象が薄くなる。

▽B部門38…☆
シューマン:パヒヨンop.2

開始音から少し溜を効かせたフレーズ作りが不足。
ペダルの踏み方が雑に映る。(深く踏み過ぎる)
各楽曲が似た曲のように弾かれるので印象が薄い。
暗譜が不安定。

▽B部門39…☆
ベートーヴェン:ソナタ第8番op.13「悲愴」第1楽章

序奏の部分がややかしこまり過ぎる。
打鍵の発音にも溜が感じられない。
提示部のバスとソプラノに受け継がれるラインとか、雑なのが残念。
緊張感が作り出せないので深い音楽が感じられない。
(パッセージもかなり適当な箇所も)

▽B部門40…☆☆
チャイコフスキー=プレトニョフ:くるみ割り人形「間奏曲」

crese.〜decrese.の表現力が不足のため、一本調子に聞こえてしまう。
壮大さを感じるのが難しい。深みのある音が聞こえて来ないので、落ち着いて聴くのが難しい。
和声の移り変わりも色が変化しない。

▽B部門41…☆
シューベルト:即興曲op.90-2

流れはあるものの、ペダルを深く踏みすぎる。
細かいパッセージほど、浅く踏み替えないと濁ったままに聞こえる。バス音が違う音が鳴っている箇所がある。暗譜不安など、全体的に雑。



以上、国際アマコン、7/7日曜前半でした。

続きはまた!