第2次予選(2012国際アマチュアピアノコンクール)レポート【2】

op1pianist2012-07-26

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■すまいるエフエム76.7MHz

☆毎週土曜日
19時〜スタート(1時間放送)

*番組名
『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

http://fm767.net/fm/?p=23440

URL(http://fm767.net/

http://www.simulradio.jp/
(WMP対応のみ)

iPhoneは、【iPhoneのTuneln Radio】アプリから、「すまいるFM」をクリック

※オンデマンド放送による配信も始まりました〜!

http://msc-magic.com/

オンデマンド放送ではBGMの音楽が著作権の関係で3秒でフェイドアウトします。

『ラジオでは【わがままピアノ講座】コーナーを担当中』

……………………………………………



今年は別な意味でも、レポートをする事になった…

ここ数年、母校(尚美ミュージック&カレッジ専門学校)での同窓会が主催する行事に、

□ピアノ演奏講座
(講師、ミハウ・ソブコヴィアク先生)(写真3)
□ピアノ指導講座
(講師、溝部洋子先生)

の、二つの講座を受けていて、今回のレポートとというのが、ピアノ指導講座の方で、今年11月に

『大人のピアノについて』

と、いう題目で、今の現状はどうなっているか?、と云う事を話す事になったのもあり、そのレポートも兼ねて、アマコンの状況などを研究する事に。

まぁ、正直、私にはちょっと、嫌な存在の

2chの【大人のアマコン】
http://c.2ch.net/test/-/piano/1342298725/l50

…と、云うサイトがあって、毎年、私は、ゴキブリ以下の『えた、非人』扱いで中傷に書かれるのですが…

見えない人間の裏心で書かれたところで、ネットだけでしか捌け口の無い方達に、反論をしたとこで意味が無いのは解っていますので…。

でわ、国際アマコンの2次予選を。



□2012年7月22日(日)

杉並公会堂 小ホール

日墺文化協会主催、杉並区後援
「2012国際アマチュアピアノコンクール」
第2次予選リポート

私自身の採点は★マーク5つが最高。(結果とは何ら一致しません、悪しからず)

私の動画演奏
http://youtu.be/mCi0Cy-6ULA
が、(おこがましいですが)標準★★★とすると、★や★★などは標準★★★レベル以下だったと言う事も記載します。



まずは

□【A部門…J.S.バッハの任意の1曲と自由曲、演奏時間は8〜10分とする。演奏順はバッハ、自由曲の順とする。暗譜演奏必須】※数字番号はプログラム記載順

1.J.S.バッハ:平均律II第2番 より プレリュード+ショパン:舟歌op.60→バッハは全体的オーソドックスだが、変化の工夫が欲しい。ショパンは、ややツェルニー風にも感じられ、和声の変化ももう少し意識して欲しい部分も…★★★(2次予選通過)

2.J.S.バッハ:平均律I第7番+モーツァルト:ソナタ第17番KV.576 より 第1楽章→バッハのプレリュードの流れが止まり気味。フーガもフレーズや発音のセンス不足。三声の歌がまだ未消化な印象。モーツァルトはややベタつくようなタッチ。対話的なセンス、全体的に打鍵を押し気味は良くない。流れも崩れた…★

4.J.S.バッハ:シンフォニア第7番+モーツァルト:ソナタ第6番KV.284 より 第1楽章→バッハは対旋律の流れがいい。テンポも程良く流れで、いいまとまりのある演奏。モーツァルトは、流れはあるものの、フレーズのちょっとした溜やためらいが、やや全体的なテンポを遅くした部分が気になったが、質はかなり高い演奏。遊びがあり、美に適った演奏とも言える…★★★★(2次予選通過)

6.J.S.バッハ:平均律I第2番 より フーガ+ブラームス:ラプソディ第1番op.79-1→バッハでは、声部のニュアンスが同じな印象も。テーマも色んな表情があるのを感じていない面も。
ブラームスは中音域がかなり意識過ぎる。対旋律的に流れる箇所の意識が薄い。もう少し変化が豊かになるといいのだが…★★★(2次予選通過)

7.J.S.バッハ:平均律I第14番 より フーガ+フォーレ:舟歌第5番op.66→バッハはオーソドックスな印象。もう少しテーマを大事にしながら、バランスの整理がクリアーになるといいのだが。フォーレは、打鍵の発音が力む場面も。もっと、力の抜けたときめき感のある音が欲しい。フレーズの次の音に行く時など、不安定な要素が気になった…★★★★

8.J.S.バッハ:平均律I第17番+サン=サーンス:アレグロ・アパッショナートop.70→バッハは、解釈にもよるが、フーガなどは動きに合わせた歌心があっても、とは思うのだが、やや古典派志向の乾いた音色が印象的。サン=サーンスは気迫を感じる演奏。細かな音の進行にも配慮を感じる。ただ和音を響かしてからの語尾にやや不自然な印象も。デクレシエンドの処理にもう少しバランス的なセンスや勘が欲しい…★★★★(2次予選通過)

9.J.S.バッハ:平均律II第23番+アルベニス:イベリアII より 6.トゥリアーナ→バッハは、プレリュードにもう少しニュアンスの変化が欲しい印象。フーガは艶のある音色が印象的。アルベニスは、やはりシフト(ソフト)ペダルを少な目だが、音色の変化が少ない分、クリアーには聞こえるが、ややうるさい箇所も感じる。展開途中で、やや浮つく箇所、場面の区切りの切り替え、中間部の音像や立体感の整理はして欲しい。途中、流れが怪しくなる箇所はあったが、上手くまとめてた能力はなかなか…★★★(2次予選通過)

10.J.S.バッハ:平均律I第18番+ラヴェル:クープランの墓 より 5.メヌエット→バッハのプレリュードは流れが程良いが、もう少し立体感な面白みがあっても、という思い。フーガは丁寧に演奏されるも、一つ欲を言えば、テーマをもっと強調しても良かったのでは?…。ラヴェルは全体的にオーソドックス過ぎて、区切りのところで息を入れなかったり、盛り上がりを、そのまま奏でるような場面、さらに後半の装飾音が前に飛び出す箇所が気になった。丁寧な演奏が印象的…★★★★

13.J.S.バッハ:イギリス組曲 第3番 より アルマンドクーラントラフマニノフ:絵画的練習曲op.39-5→バッハは全体的に大ざっぱな印象。各フレーズなどに強弱の変化とかが不足に感じるし、一本調子な感が拭えない。ラフマニノフは1次予選も感じたが、細かな音を正確に捕らえていない。響きの中で、上手く処理はしてるものの、響きが濁ったり、ペダルの処理が重い。全体的な運びも重過ぎる場面も感じた…★★★

14.J.S.バッハ:平均律II第4番+ショパン:ノクターン第16番op.55-2→バッハはシンプルに歌う。プレリュードはドラマ性があり、またフーガは非常に逞しさを感じるが、声部の響きをもう少し整理をした方が、だろうか?全体的に鳴らし過ぎるのが気になった。ショパンは、正直、一歩間違えば、ツェルニー風なイメージ。楽譜に記載の音符通りにし過ぎる面もある。外国人の演奏者などは、ショパンほど細かい音やアゴーギクに時間を取らないと、と言う事をよく聞くが、ちょっとサクサク行き過ぎる感…★★★★

15.J.S.バッハ:フランス組曲第4番 より アルマンド,メヌエット+ボルトキエヴィチ:ピアノのための4つの作品op.65 より 2.エチュード,4.ポーランド風奇想曲→バッハはアルマンドにしてもメヌエットにしても、似たような演奏。変化に乏しい。拍子感、強弱にも工夫が欲しい。頭の中で弾いてるような感じ。ボルトキエヴィチは、エチュードの方が一本調子に聞こえるものの、エレガントさはある。全体的に鳴らし過ぎるし、短いながらにも変化を感じていない。僅かなパッセージも変化がある事を耳で理解していないように思う。奇想曲は、一生懸命弾きました的な感。全体的に頭で弾いてるイメージが強く、出てきた音にもっと神経を注いで欲しい…★★★★

17.J.S.バッハ:フランス組曲第2番 より アルマンドラヴェル:ラ・ヴァルス(一部省略)→バッハはオーソドックスな感じだが、個性感はさほど。やはり、次のラヴェルに比重を置いたようだが、こちらは、細部にまだ未消化の感が拭えず。響きが甘くなる箇所がかなり多かった。そして、一本調子な流れのまま突き進んだのも、いたたまれない…★★

20.J.S.バッハ:平均律II第6番+ラフマニノフ:前奏曲op.32-12,13→バッハは、プレリュードの部分はやや速い流れで、力強さもあるが技量はかなりある。響きがやや重い面もあるが、フーガもしっかりと演奏されていた。ラフマニノフの12番は音色が煌びやか、13番では、予選よりかは緊張感のある溜が薄れた感はあるが、それでも、ドラマ性を感じる演奏…★★★★★

22.J.S.バッハ:パルティータ第1番 より プレリュード+スクリャービン:ソナタ第4番op.30→バッハは明るい表現がいいのだが、左右のコントラストの変化不足気味な点。テーマに対しての比例みたいな音像があるといいかとも。スクリャービンは、1楽章の静かな美しい部分に溜を効かした響き、躊躇うような進行の色気さがあるといいのだが、深みが少し不足感。2楽章は伴奏部分がややうるさい部分と音像の立体感が薄くなる点など。全体的な流れはあったと思う…★★★

24.J.S.バッハ:イタリア協奏曲 より 第1楽章 アレグロJ.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ より フーガ→イタリア協奏曲は、右手の部分がやや強い。時々、発音が曖昧になる部分も。少し一本調子の感。半音階フーガのフーガは、1次予選時と比較すると、集中力に欠いた感。所々で、フレーズの途中で発音が曖昧になる箇所が気になる。流れも重た目…★★

25.J.S.バッハ:フランス組曲第5番 より アルマンドシューマン:幻想小曲集op.12 より 2.飛翔,7.夢のもつれ→バッハは左手の伴奏部分がやや強過ぎる。表現がやや一本調子な感じがする。シューマンの飛翔は、(最初の)和音になる部分は全部というか、音色が固い。テーマを邪魔するくらいに鳴らすのはどうか。夢の…は、最初の【指のもつれ】になったのが…(パッセージ後の着地が)、解決音の重要な音が外れるのは、ちょっと痛かったかも…★★

27.J.S.バッハ:平均律II第14番 より フーガ+ムソルグスキー:展覧会の絵 より 9.鶏の足の上に建つ小屋(バーバ・ヤーガの小屋)+10.キエフの大門→バッハは流れはあるものの、やや右手が意識過ぎる点が気になる。各声部は捕らえてはいるが、ふくよかな歌が不足に思う。テーマ以外の音を整理がもう一工夫必要か?ムソルグスキーは、(バーバ・ヤーガ)一歩間違うとツェルニー風に感じたりする部分も。オクターブの連続で、歌に余裕を感じない。キエフ…では、壮大感は感じてはいるのだが、やはり調律法で学ぶ【ピタゴラスの原理】に従った音にしてないので、倍音効果の音を捕らえず、かなり損をしている感がある。中間はシフト(ソフト)ペダルを多用して、表現の幅とかが欲しい…★★★

28.J.S.バッハ:平均律I第13番 より フーガ+プロコフィエフ:ソナタ第3番op.28→バッハは全体的に一生懸命に弾いてる感が支配してるような。各声部が全部を鳴らすような感じだと、ちょっと意味合いが違う感じがする。テーマ以外の声部は控え目に対旋律などがある部分は、テーマに溶け込むようなバランスも欲しい。フレーズの開始語尾もよく練った方が、だろう。プロコフィエフは、強い音にかなり意識し過ぎて、固い音が全体的な支配した感。もう一度、楽譜の強弱をチェックして欲しい。ドラマ性にも欠ける要素も…★★★



…その【3】へ続く→