第2次予選(2012国際アマチュアピアノコンクール)レポート【1】

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■すまいるエフエム76.7MHz

☆毎週土曜日
19時〜スタート(1時間放送)

*番組名
『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

http://fm767.net/fm/?p=23440

URL(http://fm767.net/

http://www.simulradio.jp/
(WMP対応のみ)

iPhoneは、【iPhoneのTuneln Radio】アプリから、「すまいるFM」をクリック

※オンデマンド放送による配信も始まりました〜!

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オンデマンド放送ではBGMの音楽が著作権の関係で3秒でフェイドアウトします。

『ラジオでは【わがままピアノ講座】コーナーを担当中』

……………………………………………



今年は別な意味でも、レポートをする事になった…

ここ数年、母校(尚美ミュージック&カレッジ専門学校)での同窓会が主催する行事に、

□ピアノ演奏講座
(講師、ミハウ・ソブコヴィアク先生)(写真3)
□ピアノ指導講座
(講師、溝部洋子先生)

の、二つの講座を受けていて、
今回のレポートとというのが、ピアノ指導講座の方で、今年11月に

『大人のピアノについて』

と、いう題目で、今の現状はどうなっているか?、と云う事を話す事になったのもあり、そのレポートも兼ねて、アマコンの状況などを研究する事に。

まぁ、正直、私にはちょっと、嫌な存在の

2chの【大人のアマコン】
http://c.2ch.net/test/-/piano/1342298725/l50

…と、云うサイトがあって、毎年、私は、ゴキブリ以下の『えた、非人』扱いで中傷に書かれるのですが…

見えない人間の裏心で書かれたところで、ネットだけでしか捌け口の無い方達に、反論をしたとこで意味が無いのは解っていますので…。

でわ、国際アマコンの2次予選を。



□2012年7月22日(日)

杉並公会堂 小ホール

日墺文化協会主催、杉並区後援
「2012国際アマチュアピアノコンクール」
第2次予選リポート

私自身の採点は★マーク5つが最高。(結果とは何ら一致しません、悪しからず)

私の動画演奏
http://youtu.be/mCi0Cy-6ULA
が、(おこがましいですが)標準★★★とすると、★や★★などは標準★★★レベル以下だったと言う事も記載します。



まずは

□【B部門…任意の自由曲、6〜8分とする。暗譜でなくてもよい】※数字番号はプログラム記載順

1.スクリャービン:プレリュードop.13-1+リスト:巡礼の年第2年イタリア より 4.ペトラルカのソネット第104番→スクリャービンは朝の最初に相応しいコラール風な曲想。途中、もどかしさも有りましたが丁寧な音造りが印象的。響きが美しい!リストは劇的な開始からドラマ性を自ら訴えようという気持ちも見受けられた。終始、歌への気持ちがあった…★★★(2次予選通過)

7.ラヴェル:鏡 より 3.洋上の小舟→1次予選では、かなり最初のパッセージのバランスが気になったが、2次予選でかなり改善。それでも、テーマのGis-Cis,Gis-Cis,Gis-Cis-E-Cis-Gisを浮かせままでのパッセージとのバランスが甘い。中間辺りまで、意志のある波のうねりが光るが、後半が、ややツェルニー風に弾いてしまう点が気になる…★★★★(2次予選通過)

8.リスト:巡礼の年第2年イタリア より 4.ペトラルカのソネット第104番→自己主張が弱い。ペダルが長めに踏むために、響きが重過ぎる。長いフレーズなどのクレシエンド、デクレシエンドが整理されていない…★★

9.J.シュトラウスII世:ワルツ「もろ手を取り」op.443→序奏の部分は品もあるのだが、終始、右手のメロディーを意識し過ぎて、音楽が固くなる。フレーズの開始から語尾まで、山のある歌い方とか、音色を驚くように変えるとか、3拍子の伴奏型にも何か工夫しないと、全体的に同じような印象になりがち。右手のオクターブのバランスが終始気になった…★★★★

11.グラナドス:演奏会用アレグロ→1次予選は、技術的に言えば確実にコンクールのための…という感じ。ただ、今日の2次は集中力が散漫。演奏の流れがパズルになってしまった。
こういう、正確に弾くタイプに限って、毎日の練習がこれだけ(曲のみ)…というパターンだと、頭の中は音楽を練習するのではなく、鍵盤をパソコンのキーボードに見たてて、毎日、ブラインドタッチの練習感覚になってしまうような、そんな想いがよぎりました。
まず、半年、1年、その曲ばかりさらうと、いざ本番は…なパターン。
恐らく、キチンと音楽を演奏するモノが欠けているのもあると思う…★★★

13.ショパン:スケルツォ第3番op.39→整備された音、もう少し和声進行に色があるといいのだが。技術的には確かによく演奏してるし、まるで、ショパンだけのための演奏、をしているような感じ。個性的と言えば、余り強い興味を抱く演奏ではないのだが。
自らの演奏の型にハマってて、大きなドラマ性を感じない…★★★★★

14.タールベルク:ロッシーニの歌劇モーゼの主題による幻想曲op.33→技術的にはかなりのモノを感じるが、1次予選に記載した調律過程で学ぶ【ピタゴラスの原理】を取り入れた演奏をするなら、こういう音にはならないと思うのだが。
少ない音になった箇所などは、貧相な感じになる箇所や、音色の選択が狭い印象で、あまり華やかな音とかが少ない。ffの奏法時にやや音色が固くなる時もある…★★★★★(2次予選通過)

17.スクリャービン:幻想曲op.28→最初のユニゾンから、素人感を感じる。オクターブを両方同じ配分の打鍵で鳴らすのはセンスに問題がある。ユニゾンはやや上声の音に配分を持ってくるのがいいが、時と場合によっては下声の時も。それとフレーズのクレシエンド、デクレシエンド、開始、語尾をもう少し整理しないと、この曲の場合、終始ペダルを掛けないといけない場面が多いのだが、場面の切り替え、切り替えで、情景というか。同じ流れではない事を認識しないと。和音にしても、注意が必要。中間から芯が甘く感じた…★★★

18.ベートーヴェン:ソナタ第30番op.109→楽譜試奏にも関わらず、集中力が散漫。流れを失い、1楽章途中から譜読みの練習?モードに。2楽章で持ち直すも、平坦。3楽章は…、…★

20.シューマン:クライスレリアーナop.16→1次予選は暗譜だったのに、今回は楽譜試奏。流れ的な要因は掴めているものの、まだ手に馴染んでいないというか、流れがスムーズではない感じ。大胆に1番などは、劇的な要素が欲しいし、5番は、自らが訴えかけないと面白みがないし、8番はドラマ性が無いと…な中途半端な印象…★★★

25.ラフマニノフ:前奏曲op.32-12+カバレフスキー:ソナタ第3番op.46 より 第1楽章→ラフマニノフは表現があるが、やはりツェルニー風な、響きが貧相にも聞こえる。カバレフスキーはペダルが多すぎる。何かを仕掛けようとしてるのか、かなり崩れた感の演奏で、アクが強い分、作品の持つイメージからはかけ離れた印象…★★★

26.徳山美奈子:ムジカ・ナラ〜ピアノのために〜→序奏からの少ない音で響きを創る空間はいいセンスがあるものの、お祭り部分のセクションに入った箇所で、やや響きがはっきりしない。ジャズ風なセクションに入った時も同様で、響きの透明感に欠ける。この曲こそ、調律の過程で学ぶ【ピタゴラスの原理】をふんだんに用いないと、輝きのある鐘などの音色が活かされない…★★★

28.モーツァルト:ソナタ第3番KV.283 より 第1,2楽章→正確、正直な感じはいいのだが、音色を僅かでもいいから、フレーズの一つ一つを変えていない点が気になる。問に対しての答え、男女のデュオが歌うようなソナタのテーマだけに、アイデア的なのも欲しい。フレーズごとのクレシエンド、デクレシエンドをもっと、開始から語尾を山をうねるように。特に2楽章は、そのアイデアが欲しい…★★★(2次予選通過)

30.シューマン:幻想曲op.17 より 第1楽章→最初のテーマのユニゾンを、1次予選の時も感じたが、かなりガツーンと鳴らす。聴いてる方が切迫感を感じる。長いフレーズをよく考えて奏でて欲しい。大きなドラマ性のある音楽だし、フレーズの語尾で締めて、息を入れての場面などを替える部分が甘い。
いい歌心があるが故に、もっと整理して、オリジナルなモノを…★★★(2次予選通過)

31.ショパン:ロンド第1番op.1→よく演奏してるとは思うのだが、メリハリ感を感じない。曲の生き生き感不足も。中間部から平坦な感じに演奏されたのが残念…★★

34.ショパン:ノクターン第13番op.48-1→音の線が終始細い。旋律に深みの、溜が効く音色が欲しい。ショパンの強弱記号を意識し過ぎるのか、和声の跳躍、また内声のバランスなど鳴らす音の幅が狭いために、平坦な流れで先へ行ってしまうのが残念。細かな発音が抜ける箇所、後半の運びがもたついたのも気になった…★★★

35.リャードフ:前奏曲op.57-1+フォーレ:即興曲第2番op.31→リャードフは流れがある音色が印象的。よく歌う。フォーレでは、さらに軽やかな、前向きな運びに、活き活き感もあり、多少、フレーズの語尾の処理が曖昧になりますが、フォーレらしい流れはよく掴み取っていた印象…★★★★★(2次予選通過)

36.J.S.バッハ:平均律I 第7番+ガーシュイン:3つの前奏曲 より 第3番→バッハは、恐らく淡々としたような雰囲気が奏者の中のイメージがあるのだろう。チェンバロ的な発想も感じられるが、モダンピアノで演奏する場合は、もう少し響きのある演奏でもいいのではないか?
フーガなど、ピリッとした音が不足気味。
ガーシュインは、全体的にモゾモゾした感じで、リズム感や切れなどが不足…★★

37.グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」op.40 より プレリュード+リゴードン→プレリュードは、終始、右手の分散和音の処理が、ややドタバタな印象が最後まで拭えず。テーマが左手で弾く時も、右手に神経を注ぎ過ぎなために、テーマが歌になっていない。また、爪のノイズがかなり気になる。指をかなり丸めて弾いてるようにも思いました。恐らく、鍵盤から僅かに隙間があって、叩いているみたいな奏法ではないか?という思い。
リゴードンも、バタバタ感が拭えず。
もっと、音の整備(立体的な)と、ゆっくり確認聴きしながらの練習が必要だろう…★★★



以上、B部門でした。続いてA部門は次の日記で→