2012国際アマチュアピアノコンクール第1次予選1日目+他

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■すまいるエフエム76.7MHz

☆毎週土曜日
19時〜スタート(1時間放送)

*番組名
『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

http://fm767.net/fm/?p=23440

URL(http://fm767.net/

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(WMP対応のみ)

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オンデマンド放送ではBGMの音楽が著作権の関係で3秒でフェイドアウトします。

『ラジオでは【わがままピアノ講座】コーナーを担当中』

……………………………………………

今年も、アマチュアピアノコンクールの夏の季節がやって来ました。

PTNAグランミューズ部門Aカテゴリー&Bカテゴリーに併用して受けてる方も多く、7月、8月は、ホントにアマチュアピアニスト達のピアノの饗宴が舞います…。

私は、このコンクールには出場する資格が無いので、ずっと見てるだけですが…(苦笑)

※注)音楽大学、専門教育機関系などで、音楽教育を受けた者は出場出来ない、と云う規定がある。

今年は別な意味でも、レポートをする事になった…

ここ数年、母校(尚美ミュージック&カレッジ専門学校)での同窓会が主催する行事に、

□ピアノ演奏講座
(講師、ミハウ・ソブコヴィアク先生)(写真2)
□ピアノ指導講座
(講師、溝部洋子先生)

の、二つの講座を受けていて、今回のレポートとというのが、ピアノ指導講座の方で、今年11月に

『大人のピアノについて』

と、いう題目で、今の現状はどうなっているか?、と云う事を話す事になったのもあり、そのレポートも兼ねて、アマコンの状況などを研究する事に。

まぁ、正直、私にはちょっと、嫌な存在の

2chの【大人のアマコン】
http://c.2ch.net/test/-/piano/1330789765/l50

…と、云うサイトがあって、毎年、私は、ゴキブリ以下の『えた、非人』扱いで中傷に書かれるのですが…

見えない人間の裏心で書かれたところで、ネットだけでしか捌け口の無い方達に、反論をしたとこで意味が無いのは解っていますので…。



さて、1次予選を順に追って書きますが、

黒星マーク(5段階評価で5つが最高標準)は参考に付けた程度で、審査の結果とは何ら一致もしません…(苦笑)



□7/7(土)…杉並公会堂 小ホール(写真1)

各両日、
▽シニア部門(55歳以上)
▽B部門(任意の自由曲のみ、楽譜を見ての演奏も可能)
▽A部門(暗譜演奏必須、2次予選に任意のJ.S.バッハを必須と自由曲)

の、順で行われました。

1次予選はシニア部門が2〜6分
B部門A部門が3〜5分
の、時間制限が設けられてます。

また、昨年2011年にA部門で本選に出場したエントリー者は、翌年(2012年今年)の1次予選は免除。



いつもそうですが、1次が意外と楽しく聴けたりします。



□シニア部門
1.ショパン:ワルツ第14番 ホ短調+練習曲op.10-12『革命』→全体的にはよく練習した成果も伺えた感。ただ、ペダルが長く踏み過ぎる嫌いがあり、音の処理がやや雑に聞こえ気味でしたが、流れは勢いがありました…★★★★(奨励賞受賞)

2.ショパン:バラード第1番op.23→残念ながら、未消化の感が拭えませんでした…★

3.ショパン:ワルツ第8番 op.64-3→ペダルが少な目の3拍子でしたが、アクセントの付け方にやや不自然さも感じました…★★★(優秀賞受賞)

4.ベートーヴェン:ソナタ第14番op.27-2 『月光』第1楽章→雰囲気をよく捕らえた演奏だったと思います…★★★★

5.ドビュッシー:アラベスク第1番+プーランク:主題と変奏 より『変奏III:牧歌的な』→ドビュッシーがやや重めな歌で演奏され、プーランクは、おまけ的な感覚?。もう少し、流れがあっても、な印象…★★★

6.ベートーヴェン:ソナタ第32番op.111 第1楽章→正直、無茶無謀の感。最初の1ページはそれなりの形だったが、その後はご想像にお任せします…★

□B部門
1.リスト:巡礼の年第2年『イタリア』より 4.ペトラルカのソネット第104番→最初のユニゾンのバランスがやや気になったが、しっかりした歌心で押し通した点に好感。カデンツァ風なパッセージからテーマに入る際の流れが、やや不自然さも残すも、良いまとめだったと思いました…★★★★(予選通過)

2.ベートーヴェン:ソナタ第26番op.81a 『告別』 第3楽章→曲の持っている拍の捉え方が甘く、ぐらつくのが少々。ややロマン派な解釈に近い演奏は好みにも寄りますが…。…★★

3.リスト:2つの演奏会用練習曲 より 1.森のささやき→響きがやや雑に聞こえる箇所も。必要とされると、そうでない音の選び方の区別や弾き分けが明確でなかった点が残念…★★★

4.ラフマニノフ:ソナタ第2番op.36 より 第1楽章1931年改訂版)→正直、演奏能力を自ら測って選曲していない部分を感じる。鳴らす音に芯を感じない部分もあった…★★

5.ベートーヴェン:ソナタ第17番op.31-2 『テンペスト』 より 第3楽章→タッチにもムラも感じたし、音の深み不足や、キビキビした運びがやや不満を感じた→★★★

6.バラキレフ:ひばり→風囲気はいいのだが、キレイな音を並べても、音を訴えかけるというまでには至らない。フレーズを意識して出さなかった点が惜しい…★★★

7.ラヴェル:『鏡』 より 3.洋上の小舟→テーマとアルペジオの正確なテクスチュアが甘い。また、テーマが流れるような、滑らかな歌に聞こえなかったのがやや残念。ペダルの細かい切り替え、ハーフペダルの技術なども欠けていた印象…★★★(予選通過)

8.プロコフィエフ:ロミオとジュリエットからの10の小品op.75 より 4.少女ジュリエット→キビキビと弾いたのがなかなか好感が持てたが、説得力という点ではやや印象が薄い感…★★★(予選通過)

9.ショパン:前奏曲op.28-15『雨だれ』→こじんまりと丁寧に演奏していた点。アゴーギクが不足してる点。やはり、ショパンの歌をもっと音に放った方がいいとも思いました。細かい装飾音が沢山入る箇所は時間を取って弾くのがいいとも思いました…★★★★(予選通過)

□A部門
1.ショパン:舟歌op.60→雰囲気はいいのだが、フレーズの語尾まで神経が行き届いていない箇所もある。また微妙な展開でのニュアンスの変化もやや不足→★★(予選通過)

2.リスト:2つの演奏会用練習曲 より 1.森のささやき→やや雑な響きながらも、しっかりしたタッチで、前向きに演奏した点に好感。ペダルの技術がもっと向上すれば…とも。…★★★★(予選通過)

3.ショパン:バラード第3番op.47→どうした事か5小節辺りから、バランスを崩した後から集中力を欠いてしまったのが残念。流れが停滞加減だったのも惜しい…★

4.(予選免除)

5.ドビュッシー:前奏曲II より 12.花火→リズムやパッセージの切れ不足の感。鋭いパッションが無く弱さが目立った印象…★★★

6.ブラームス:ラプソディop.79-1→しっかりした技巧で安定性をアピール。欲を言えば、音がぶ厚過ぎた感があり、もう少し響きを整理した音で奏でて欲しい…★★★★(予選通過)

7.(予選免除)

8.サン=サーンス:アレグロ・アパッショナートop.70→間の取り方がなかなかセンスがいい。多少、フレーズの語尾に甘さがある。速いパッセージに必要な音を掻き消す箇所を整理すると、もう閃きやときめき感のある楽曲に仕上がると思う…★★★★(予選通過)

9.アルベニス:イベリアII より 6.トゥリアーナ→ごちゃつく和声感を、恐らく頭で理解はしてても、ステージに放つ音が明確でない点。私個人は音色が一色短に聞こえがちな印象に思いました。シフト(ソフト)ペダルを余り用いなかった点も気になりますが。調律の分野で参考資料にある【ピタゴラスの原理】などの理論を基にヒントを獲た方がいいかとも…★★★★(予選通過)

10.D.スカルテッティ:ソナタK.208+K.209→やや個性に乏しい感もありますが、作品をエレガントにまとめようとする意欲がよく伝わった感。心地良かったと思います…★★★★(予選通過)

11.ラフマニノフ:絵画的練習曲op.39-1+ラヴェル:鏡 より 4.道化師の朝の歌→ラフマニノフは、テーマとなる箇所が埋もれたようなハッキリしない発音が気になった点。シンコペーションのバスが発揮されないままが残念。ラヴェルは、フラメンコのリズムの取り方がやや甘い印象。どちらも度胸の座った持ち主でないと、な曲でよくTryしてたと思います…★★

12.ベートーヴェン:ソナタ第24番op.78 より 第1楽章→雰囲気だけで弾いているような、古典本来のシンプルさに欠けていた点が残念。しっかり拍を感じ、節度に守りながらを、今後の課題に…★★



以上、アマコン予選1日目を終了。



その後、夜には、

ピアノ演奏講座でお世話になっています、

【ミハウ・ソブコヴィアク ピアノ・リサイタル】(写真2)

http://www.michalsobkowiak.com

…聴きに、

六本木1丁目にある、『デザインKサロンホール』で開催。(写真3)

KAWAI RX-7 と、YAMAHAが有りましたが、KAWAI RX-7の方を使用。

プログラムは、

ドビュッシー:ベルガマスク組曲(全4曲)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル:ソナチネ▽ミハウ・ソブコヴィアク:ファンタジー・オン・ショパン
1.ト長調、2.ハ長調

…休憩…

▽リスト
:ペトラルカのソネット第104番
:愛の夢第3番
:3つの演奏会用練習曲 より 3.ため息
:ラ・カンパネラ

ショパン
:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズop.22
:英雄ポロネーズop.53

アンコール:ジャズ即興



ソブコヴィアク先生の演奏は、以前、講座の中でも披露して頂いたのですが、ロマン派分野は大のお得意で、私は2010年からずっと、ドビュッシーばかりを受講してたのもあって、先生のフランス物に興味津々でした。

思ったよりも自由奔放な…印象がとても衝撃的。

やはり、人間、色々な音楽の捉え方があるんだな〜…と、再認識をさせられました。

先生には、学校での講座が7/28と9/8に有りますが、7月がロマン派がテーマなので、私は聴講のみ。

9/8は、近現代派がテーマで、この時にモンポウで受講するので、リサイタル後に先生には、

『またドビュッシー?』

、と苦笑いされてしまいましたが、モンポウと伝えると、目が点になっていたのが微笑ましく思いました(笑)。

先生に3年、見て戴いていますが、生徒側のわがままによく付き合って戴いてるな〜と、申し訳ない気持ちながら、受講してる私なのであります。



ど云うワケで、1日、ピアノ三昧な日々を送ったのでした…